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2010年11月 8日 (月)

「99年の愛」を見て

うちのばあちゃんが昔、まだハワイ旅行がそれほど一般的ではなかった頃、じいちゃんとハワイでタクシーに乗ったときのこと。

日系人と思われる運転手に博物館か展覧会のようなものはないかと伝えて連れられた展覧会。そこには真珠湾戦争当時の写真や資料が並び、もちろん日本人はばあちゃんたち以外は全くいない中、たくさんの視線に怖くなりすぐさまそこをあとにしたらしい。


ドラマ「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」を見ました。と言っても5夜連続とかムチャなのでそのうち3話だけですけど。橋田壽賀子とか俺とは全く縁のない作家だと思ってましたが、いやいや実に面白かった。ドラマとしての面白さもですがそれ以上にそのテーマ、内容が。

もちろんあくまでドラマなわけで多少以上の脚色もあるので鵜呑みにするわけにはいかんでしょうけど、それでも今まで全く知らなかった、知らされなかった、知ろうともしなかった世界を知ることが出来た。


見た人が各々思うところあるでしょうし、単純に「イイハナシダナー」ってだけの感想もあるかもしれませんが、なんと言うかこれをきっかけに色々考えていかなきゃいけない作品だと思う。そうさせるメッセージ性がこの作品にはあった。

笑っちゃうぐらいご都合主義の展開や、娘2人の疎開先が沖縄と広島と聞いてその露骨さに吹いたりもしましたが、いやいやあくまで日本人の大半を対象とした作品。テレビドラマというエンターテイメントとしてここまでのわかりやすさに落とし込めるのは純粋に素晴らしいと思う。壽賀子すげーわ壽賀子。


実際前述のばあちゃんの話もCM中にぽろっと出たものですし、他にもいくつかエピソードを聞くことが出来ました。戦争体験者と一緒に住んでいるのでこういう話を聞く機会はあるし、おかんが「日本=100%戦争の被害者」と言う教育を受けたことに強い反感をもっている稀有な存在であることは、凄くラッキーなことだと思う。

結局あの戦争を、日本を、どう考えるかなんて自分自身が決めるしかないわけで、そのために多面的な思想や事実を聞くことが何より大切なんですよね。最近凄く狭い見識の意見ばかり目に付いて辟易していたので余計に実感してます。


と言うわけで色々考えさせられたと言う意味で本当にいいドラマでした。まぁ、普通に泣かされたしね!壽賀子の思うつぼ!



ばあちゃんたちを太平洋戦争の写真展に連れて行った運転手はどういう気持ちだったのか。その場所しか展示会のようなものはなかったのか、たまたま展示がそういったテーマの時期だったのか、それを知らなかったのか、知っていて連れて行ったのか。運転手は何も言わなかったらしい。

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