2018年1月19日 (金)

ベストメタルアルバム2017

2年ぶりですがベストアルバム評書いてみましたよ。それ以前に1年ぶりの記事です。…すみません。

⑩Live Beyond the Spheres/BLIND GUARDIAN
Bg
ジャーマンメタルの重鎮バンドによる2015年のヨーロッパツアーから厳選された22曲、150分に及ぶライブ盤。ここ数作がピンとこなかったのでこちらも当初スルーしていましたが…いやいや吹っ飛ばされた。BLIND GUARDIANという、個人的に最も好きであるはずのこのバンドを気付かないうちに過小評価してしまっていたと大いに反省した次第。初期の代表曲からまんべんなく網羅されたベストと言える選曲、定番のオーディエンスによるコーラス、そしてそれを見事に操り自身も随所で凄まじいシャウトを聞かせるハンズィ…このバンドの凄さが凝縮された名ライブ盤です。

⑨The Forest Seasons/WINTERSUN
Wintersun
ヤリ・マーエンパー率いるフィンランドのメロデス3rd。キラキラメロデスのバイブル的名盤、1stに続く2ndは大仰なコンセプトアルバムの前編という位置づけでしたが、続編の構想実現が不可能ということで急遽別コンセプトで新たに作られた今作は、そんな経緯からは考えられないほどの完成度に仕上がっています。四季というわかりやすいテーマはコンセプトアルバムにありがちな中だるみも無く非常に聞きやすく、夏は勇壮なヴァイキング調、秋は極寒吹き荒ぶブラックメタル、と聞かせどころがハッキリしているのも○。何より北欧メタル随一のメロディメーカーかつボーカリストであるヤリの魅力は余すところ無く堪能できます。美しいアートワーク、凄まじい初来日公演なども作品の評価に後押ししてこの位置に。

⑧The Venomous/NIGHTRAGE
Nightrage
ギリシャ出身マリオス・イリオポウロス率いるメロデスバンド7th。相変わらずメンバーは安定しないけどクオリティはド安定。「IN FLAMESがなければNIGHTRAGEを聞けばいいじゃない」と言ってしまいたくなるような、在りし日のイエテボリサウンドを継承した極上のサウンドで、ツインギターに戻ったこともあり特にここ最近の作品の中でもメロデス度高めの作品に仕上がっています。とは言え甘くなりすぎない程度にモダンなエッセンスもしっかり加えて古臭さ皆無なところがこのバンドの非凡なところ。俺はメロデスが好きなんだ!(知ってる)

⑦Malina/LEPROUS
Leprous
ノルウェーのプログレッシブメタルバンド5th。EMPERORのイーサーン先生と親戚ということもあってかツアーでの帯同やゲスト参加などで話題になりましたが、もうすでにそんな七光りは不要なほど確固たるバンドとして確立してますね。さてそんな新作は前作に比べぐっとメタル度は落ちた印象。オシャレ。でもなんか甘くない。むしろ怒と哀の感情表現は今まで以上で、随所でゾクゾクする展開がこちらの感情も揺さぶってきます。ボーカルについては、もう、歌上手すぎマン。

⑥Urn/Ne Obliviscaris
Neo
オーストラリア出身プログレッシブメロデス3rd。ポストOPETHの最有力候補バンド(OPETHは元気です)待望の新作は、前作のクオリティと奇跡のような来日公演のパフォーマンスと先行MVでブチ上がった期待にしっかり応えた力作。バンドの顔であるヴァイオリンとクリーンボーカルが今まで以上にフィーチャーされている感はありますが、この手のバンドにありがちなプログレ偏重で脱メタルすることもなく(OPETHのことです)、デス・ブラックたる緊張感がひしひしと伝わってきます。そして何より美しい!美しすぎます!また生で聞きたい!

⑤Raging Out/OUTRAGE
Outrage
30周年を迎えた名古屋が、日本が誇るヘヴィメタルバンドOUTRAGE。Vo橋本復帰後の作品はどれもOPトラックが強烈過ぎて他の印象が希薄になってしまうきらいがあったが、今作はいい、全てがいい。中だるみせず突き進み、最後に待つは30年目にして生まれたセルフタイトル曲「Outrage」。あまりにも、あまりにもかっこいい…。

④The Sin & the Sentence/TRIVIUM
Trivium
現代を代表するエクストリームメタルバンドの8th。最近では歌メロに偏重したミドルテンポ主体の曲が多く初期ファンもだいぶ離れてしまった感もありましたが、今作ではアグレッションも復活し実に「TRIVIUMらしい」作品に。何よりスピードや重さだけではなく耳をつんざく印象的なギターメロディが随所でさく裂し、そこにメタル界随一となった歌唱力のマシュー・キイチのボーカルが合わさる様は圧巻。また新加入のドラムによりバンドが一段階引き締まった感じは、ダーク加入時のSOILWORKを思い起こされますね(SOILはダーク引き抜かれたけど)。初期ファンにも是非聞いてほしい、今のTRIVIUM。

③Poetry of the Ill-Minded/SHADE EMPIRE
Shadeempire
フィンランドのシンフォニックブラックメタルバンド5th。1曲目のイントロの時点で「あ、これはヤバイやつだ」と確信しましたわ。シンフォアレンジがただキラキラ装飾しているだけではなく、とにかく楽曲の荘厳さ・邪悪さをこれでもかと押し上げている。そしてそれに負けない強力なギターリフと冗長にならない見事な緩急の曲展開。7曲46分と言うボリュームもカンペキ。何よりただひたすらにカッコイイ。暗黒シンフォの金字塔的アルバム!

②Gods of Violence/KREATOR
Kreator
ドイツの重鎮スラッシュメタルバンドの14th。ここ数作ですでにスラッシュメタルの枠を超えたアグレッシブメタルを連発していましたが、今回はまさにその集大成っていつもそんなこと言ってる気がする。獰猛なBLIND GUARDIAN、エピックなARCH ENEMY、などなどの形容が当てはまってしまうような、2000年代のメタルを最も統括したバンドなんじゃなかろうか。そこにミレの声がはまればそこはもうKREATOR。この活動暦でいまだに名盤の記録を更新し続けているのはまさにバケモノですわ。

①1755/MOONSPELL
Moonspell
ポルトガルの英雄MOONSPELLの13th。1755年に母国で起きたリスボン地震をテーマにした今作は、重厚なオーケストレーション・クワイアが全編に響き渡り、さながら壮大なサウンドトラックのようにその情景をありありと表現したコンセプトアルバム。聞きなれないポルトガル語も相まってアルバム全体を包み込む緊張感はバンド史上最高。とは言えMOONSPELL足らしめるキャッチ―で耽美なメロディももちろん健在です。母国の歴史をテーマにした暗黒メタルと言うとクオリティの高さからもCTHONICの「TAKAO」が連想されますね。メタルだからこそ表現し得た傑作。

■Best Live Performance
③INSOMNIUM(Suomi Feast2017)@渋谷DUO(5.21)
②RHAPSODY 20th Anniversary@TSUTAYA O-EAST(11.7)
①WINTERSUN@下北沢ガーデン(11.10)
2017年は振り返るとあまりライブに行けなかったですね。11月だけ毎週行ったりしましたが。Suomi Feastは歌舞伎メタルWHISPEREDも最高でしたが、INSOMNIUMが凄すぎましたね。最新作の完全再現からのベスト選曲。俺、メロデス大好き。RHAPSODYはここ最近の活動は全くチェックしてないんですが、初期メンバーの再結成ライブなんてそりゃ行きますよ。生エメソですよ。特にファビオが神がかってました。4年に1回はやってほしい。

そしてWINTERSUN。同人誌イベントの前日に本もできてないのに無性にいても立ってもいられなくなって行きましたよ。行ってよかったですよ。俺はメロデスが好きだったんですよ(3回目)。こんなライブが凄まじいバンドだなんて知りませんでした。小さい箱なのにもう圧倒的スケール感。2nd、3rdの曲はライブで完成されるんだという印象でした。ボーカルに専念したヤリのパフォーマンスが凄まじく、グロウルから朗々と歌い上げるパートまで完全再現かそれ以上。他のメンバーもそれぞれ個性が立ってて素晴らしいライブバンドでしたね。最初で最後の来日とか言わんでくれ!それならそれで一生の宝物にするけど!

■Best Album Cover
Wintersun_2
The Forest Seasons/WINTERSUN
またWINTERSUNか!と思われそうですけど…キレイじゃないですかw

はい、そんなわけで。アルバムは他にもNOCTURNAL RITES、CRADLE OF FILTH、GALNERYUS、筋肉少女帯、PARADISE LOST、SEPTIC FLESH、ANATHEMA、PERSEFONE、GYZE、摩天楼オペラ、BEAST IN BLACK、MORS PRINCIPIUM EST、ACCEPTなどなど…いい作品多いな。20枚にすればよかったですか。なおARCH ENEMY、THE HAUNTED、VOLCANOなどもよかったですけど前作がよすぎた面々です。相変わらずメロデス多すぎ。

そんな中でベストに選んだのはMOONSPELLです。本当にこの年を代表する1枚なのか?という疑問もありますが、YouTubeの先行MVを聞いてからこんなに発売を待ち望んだアルバムは初めてかもってぐらい衝撃でした。実際素晴らしい作品。久しぶりの日本盤発売ってこともあるのでぜひ初来日を…。

さてこんなことをつらつらと書きつつも年の中ごろはGLAYにどっぷりでした。20年ぶりにアルバム買ったり初めてライブに行ったり…いやぁやっぱりかっこいいっすねGLAY。俺もメロデス馬鹿である前に、30代の日本人の男の子なんだ…。あ、ちなみに2017年のベストチューンは2位を100億光年突き放して「ようこそジャパリパークへ」です。それではまた2018年もいいメタルの年になりますように!!!

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